研究課題/領域番号 |
17K07802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
長田 恭一 明治大学, 農学部, 専任教授 (30271795)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | コレステロール / コレステロール酸化物 / 体内動態 / 脂質代謝 / 脳 / 吸収 / キサントフモール / NPC1L1 / 脳組織 / 蓄積性 / ラット / 抱合化 / 蓄積 / 酸化コレステロール / 分子種 / 有害性 |
研究成果の概要 |
コレステロール酸化物(COP)の体内動態と代謝を検証した。食事由来COPは小腸から吸収後、リポタンパク質に組み込まれて末梢組織に移行することが明らかとなった。また、脳にもCOPが移行することが明らかとなった。7-ketocholesterolの代謝についてはラットでは雌雄間で異なっていた。さらに、COPの一部はグルクロン酸抱合された後に排出され可能性が考えられた。次に、食事由来COPの有害性を防止する食品成分を検索した。その結果、プレニル化フラボノイドであるキサントフモールは、小腸のNPC1L1の遺伝子発現を低下させて、また、単純拡散を干渉してCOP吸収を阻害することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食事由来COPの体内動態やクリアランスを含めた代謝は不明な点が多い。本研究ではCOPがリポ蛋白質に組み込まれて末梢組織に移行すること、とくに、脳組織にも移行することが初めて明らかになった。さらに、雌雄間での代謝が異なること、体外排泄にグルクロン酸抱合化が関与することも新たに明らかになった。一方、疎水性のフラボノイドを予め摂取することでCOPの吸収を抑えて有害な影響を防止できることが明らかとなった。加工食品を摂取する機会が多くCOPの摂取量も増大していると考えられる。本研究で得られた知見よりCOPの生体に与える影響とその影響を最小化するための方策の一端が明らかになったと考えている。
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