研究課題/領域番号 |
17K07813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 究也 京都大学, 工学研究科, 准教授 (90433325)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 凍結濃縮 / ナノ粒子 / タンパク質凝集 / マイクロカプセル / 食品工学 |
研究成果の概要 |
タンパク質から作製できる凝集微粒子は,食品栄養素や機能性物質を体内へ適切に送達・放出する担体として利用できる。様々な特性を有する微粒子の設計にあたり,その特性を制御できることが重要だが,そのためには粒子のナノ構造制御が重要である。本研究では凍結を利用してその特性制御を目指して研究を進めてきた。カゼインナトリウムと卵タンパク質にターゲットを絞り,凍結に伴って進行する凝集の過程を詳細に検討し,それに伴って生起する物性の変化について検討した。凍結に伴う凝集体サイズの変化,凝集物密度の変化,凝集体の表面特性の変化が,凍結環境下でどのようなメカニズムで進行するかを解明してきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究がターゲットとする凍結を利用した微粒子製造技術は,凍結濃縮相というマイクロスペースを物質生産の「場」として利用するものであり,新しいプロセス工学的発想を具現化する試みである。本成果は,組成の変更によらずに特性(生体内における粒子の挙動やバイオアベイラビリティ)の異なる機能性微粒子作製を可能とする可能性を秘めている。研究成果は食品製造プロセス(冷凍食品製造,フリーズドライ食品製造など)へと直接的に応用できると想定され,食品に栄養物質の送達能といった高度な機能性を付加する新しい食品加工プロセス技術を産業界に提供しうると期待される。
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