研究課題/領域番号 |
17K07814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 敬 京都大学, 農学研究科, 助教 (70416311)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 亜臨界水 / 希少糖 / 緩衝液 / 異性化 / 有機酸 / 速度解析 / 亜臨界流体 / ポリオール / 配位子交換クロマトグラフィー |
研究成果の概要 |
亜臨界水は高い反応性を有しながら無害な溶媒である。亜臨界水を用いて普遍糖から希少糖を合成する試みを行ったところ、希少糖はほとんど生成しなかった。しかし、水にエタノールを加えると希少糖収率が改善した。しかしエタノールの添加は低い等濃度でしか実施できない。そこで、ポリオール類を水に添加して同様に検討した。しかし、希少糖収率の有意な改善は認められなかったことから、亜臨界水中にリン酸緩衝液を添加した反応系で希少糖合成を試みた。その結果、従来法と比較して10倍以上の希少糖収率の改善が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
希少糖は自然界に存在量の少ない糖類の総称である。希少糖の中には有用な生理活性を持つものがあると考えられているが、現在のところ機能性を評価するための希少糖生産プロセスは確立されていない。そこで、我々は亜臨界流体中で希少糖の合成を試みた。リン酸緩衝液を反応溶媒にすることで、低温で迅速に、かつ効率的に希少糖を合成できた。これは、健康増進社会の推進に寄与するとともに、省エネルギーで環境負荷の小さい希少糖生産プロセスでもある。種々の希少糖の製造が実現することにより、持続可能な社会の実現に寄与することが出来、SDGsにも見合う。
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