研究課題/領域番号 |
17K07822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
大槻 崇 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (30401011)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 定量NMR / アクテオシド / ペダリイン / 1H-qNMR / 絶対定量 / 食品成分 / AQARI / 食品分析 |
研究成果の概要 |
食品の品質や安全性の評価に関する定量値の質の保証が国内外で重要な課題となっており、様々な食品関連成分に対する信頼性の高い分析法の開発が望まれている。本研究では、食品成分を対象に測定対象の標品を必要としない1H-qNMRによる食品関連成分分析法の確立を検討した。 その結果、アクテオシドについて、食品や食品素材中の含量を精確に測定可能な分析法を確立した。また、アクテオシドおよびペダリインを対象に1H-qNMRに基づくモル吸光係数比を用いた分析法についても検討し、本法は従来法と同等の精度でゴマ若葉粉末や加工食品に含まれるこれら2成分の定量が可能と判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行により、1H-qNMRを用いた分析法は食品のような複雑な混合物中の特定成分について、その定量用標品を使わず精確に定量できるとともに前処理の簡便化、分析時間の短縮につながることが実証され、食品素材や食薬資源の品質、同等性の評価等にも適用可能と予想された。また、モル吸光係数比を用いた分析法は、1H-qNMRと同程度に正確な定量を汎用的なHPLCにより可能とし、定量用標品がない天然成分などの含量評価法としても利用が可能である。これは、新たな食品素材の開発、未利用または低利用な生物資源の有用性の解明、新しい機能性成分や創薬原型分子の発見に大きく貢献できるものと期待される。
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