研究課題/領域番号 |
17K07829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 福岡県工業技術センター |
研究代表者 |
塚谷 忠之 福岡県工業技術センター, その他部局等, 専門研究員 (50463500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 芽胞 / 熱失活 / 食材 / スクリーニング / 食品 / 微生物 / 殺菌 |
研究実績の概要 |
加熱加工食品の微生物制御において、芽胞による危害は常に注視すべき課題である。しかし、安全性を重視して過度な加熱を施した食品では風味や食感の劣化が避けがたい。このため、加熱温度を抑えた効率的な芽胞の殺菌法が求められている。本研究では、水溶性テトラゾリウム塩を用いた微生物検出法とマイクロプレート法を組み合わせることにより芽胞熱失活促進素材のスクリーニング法を開発し、素材ライブラリー(約1000種類)へ適用することで、芽胞熱失活促進素材の探索・選抜を行う。さらに、高性能レトルト殺菌装置を用いて、選抜素材と加圧加熱処理を併用した芽胞の殺菌条件を確立し、実用的で安全性の高い加圧弱熱殺菌法を開発する。 29年度は、まず、Bacillus属を中心に芽胞の形成条件を最適化した。次に、マイクロプレート対応のアルミブロック恒温槽を用いた芽胞の加熱条件を最適化した。さらに、水溶性テトラゾリウム塩を用いた微生物検出法とマイクロプレート法を組み合わせた生残芽胞モニタリング法を確立した。枯草菌及びセレウス菌を対象として、本法を用いて生残芽胞をモニタリングしたところ、生残芽胞を定量的に測定することが可能になった。さらに、モデル系として、酸味料として汎用されている有機酸類を用いて芽胞熱失活活性を測定した。その結果、フマル酸が有望であることが分かった。 今後は、確立したスクリーニング法を素材ライブラリーへ適用し、芽胞熱失活促進素材の探索・選抜を行う予定である。
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