研究課題/領域番号 |
17K07835
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
丹下 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20179922)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | スギコンテナ苗 / 伸長成長制御 / 暗所保管 / 植栽試験 / 伸長抑制 / 暗所処理 / 伸長制御 / 成長制御 / 乾燥ストレス / 光合成抑制 |
研究成果の概要 |
伸長成長が旺盛な成長期間にスギコンテナ苗を室温で暗所保管することによって、1週間程度で伸長成長を止められることを明らかにした。暗所保管が苗に与える影響として、気温の高い夏季に、暗所保管期間が2ヵ月になると衰弱苗・枯死苗が生じること、暗所保管期間が1ヵ月でも植栽後の細根伸長に遅れが生じることや乾燥した土壌条件であった場合の活着率が低下することなど、暗所保管による苗の活性低下の程度を明らかにした。1ヵ月の暗所保管した苗と対照苗の植栽翌年の伸長成長を比較し、明瞭な違いがないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工林資源の循環利用の推進において人工林の更新施業の低コスト化が課題となってる。育苗作業・植栽作業の低コスト化に向けてコンテナ苗の利用が進められているが、植栽に適した形状の苗を生産するための技術が確立しておらず、育苗期間が長くなると地下部に対して地上部が大きくなってしまうことが課題となっている。本研究の成果は、成長期間にスギコンテナ苗を暗所保管することによって伸長成長を止められることを明らかにしたものであり、コンテナ苗の育苗技術開発に有効な知見を提供した。特に、常温での暗所保管は、小規模な育苗業者でも利用可能な技術であり、普及しやすい技術と位置付けられる。
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