研究課題/領域番号 |
17K07836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
上村 佳奈 信州大学, 学術研究院農学系, 助教 (40570982)
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研究分担者 |
南光 一樹 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40588951)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 立木動態 / 台風 / 風害 / 森林管理 / 力学モデル / 森林風害 / 立木振動 / 立木衝突 / 強風 / 歪 / 数理モデル / 動的相互作用 |
研究成果の概要 |
大型台風からの強風により、これまで国内外の多くの森林が被害を受けてきた。このような森林の強風害は個々の木の破壊の連鎖の結果という動的現象であるにもかかわらず、これまでの研究は破壊を静的現象として取り扱ってきた。そこで本研究は、強風を受けたときの、特に立木間の木の振動という動的現象を解明することを目的とした。2018年から2019年にかけて複数個の台風時の立木振動を観測し、風からの力が根元まで到達する程度が森林状態によって異なることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化の影響によって台風が大型化し、さらに経路が北上すると予想されることから、大型台風による森林被害は今後更に増加すると推測される。そのため、森林被害の軽減は、適切な森林資源を保続するためにも必須の課題である。これまでの事例で、間伐直後の森林が強風害を受けやすいことが確認されている。本研究によって間伐と被害の関係を立木振動の観点から明らかにしたことは、環境に対する木の生態力学的応答を解明できたことだけでなく、間伐を含めた森林管理手法の指針を示せる可能性がある点に、本研究の学術的・社会的意義がある。
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