研究課題/領域番号 |
17K07838
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鳥丸 猛 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (10546427)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | ブナ林 / ドラフトゲノム / 乾燥応答 / MYB遺伝子 / 一塩基多型 / ブナ実生 / 乾燥応答遺伝子 / 遺伝的変異 / 実生 / 表現型 / 植栽実験 / エピジェネティック / ブナ / 機能形質 / エピジェネティク変異 |
研究成果の概要 |
東日本を中心に日本の広域に分布する森林植生の主要構成樹種であるブナのゲノム配列情報を取得し、塩基配列長が約530Mbpであることを解明した。ブナ天然林に設置された固定調査区に生育するブナ林の遺伝的変異を調査した結果、ゲノム全体にわたり探索された一塩基多型の遺伝子型の空間分布は花粉・種子散布などの生態学的過程を反映していた。一方、乾燥応答の候補遺伝子の一塩基多型の遺伝子型の空間分布は森林内の微小環境に影響を受けている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
森林植生は自然災害を低減させる公益的機能を有しているが、一方、現代はこれまでにない急激な気候変動に曝されており、森林植生の衰退が懸念される。そのため、樹木自身に秘められた「環境に柔軟に適応していくことのできるゲノム情報」を収集することは、森林植生のもつ将来の存続可能性を評価する上で必要不可欠である。そのため本研究は、森林の保全技術に科学的根拠を提示できるという学術的意義があり、同時に森林保全を通じた安全な人間社会の構築に資する社会的意義も併せ持つものと考えられる。
|