研究課題/領域番号 |
17K07840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中西 麻美 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 助教 (60273497)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヒノキ / 雄花生産量 / 幹生産 / 花粉症 / ヒノキ花粉 / 土壌水分 / 窒素 / 豊凶 / 降水量 / 梅雨 / 気温 / 花芽形成 / 雄花生産 / 気温上昇 / 間伐 / 雄花 / 気象条件 / 酷暑 / 林分条件 / 地域 / 葉生産 / 葉生産量あたり / 花粉飛散予測 / 最高気温 / 平均気温 / 花粉生産 / 木材生産 / 豊凶変動 |
研究成果の概要 |
花粉症対策に資する情報を得るため、気象条件および土壌条件がヒノキの雄花生産に及ぼす影響を明らかにした。京都府の林分では土壌の窒素資源量および水分が大きいほどヒノキの雄花生産量が大きい傾向が認められた。花芽形成期の気象条件として京都府の林分は気温と降水量が重要であったが,高知県の林分では降水量にのみ影響が認められた。このことから,ヒノキの雄花生産に気象条件が及ぼす影響は地域によって異なることが示唆された。花芽形成期の気温が高いほどヒノキの雄花生産が促進される一方で,降水量には抑制効果があることから,気温上昇環境下ではヒノキの花芽形成に降水量が及ぼす影響がより強くなることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候変動に伴う気温上昇によってヒノキの雄花生産量が増加することが懸念されるため,ヒノキの雄花生産と気象条件の関係について明らかにする必要がある。約20年間の観測においてヒノキ雄花の生産が気温上昇に伴って増大しないことを予測し,気温上昇環境下におけるヒノキの花芽形成期の気象条件として,花芽形成を抑制する降水量の影響が一層重要になることを示した。この知見は花粉飛散量の将来予測に資するものと考えられる。また,花粉症対策に資する情報として,花芽形成に重要な時期を絞り込むことで花粉飛散予測精度が向上する可能性と,土壌の窒素資源量および含水率がヒノキの雄花生産量の指標として有効である可能性を示した。
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