研究課題/領域番号 |
17K07842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 (2020) 徳島大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
山下 聡 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 (70450210)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多様性 / 熱帯雨林 / 枯死木依存性生物 / 菌類 / 菌食性昆虫 / 枯死木 / 生物多様性 / 多孔菌類 / ボルネオ / 生態学 / 昆虫 / 相乗便益 |
研究成果の概要 |
炭素蓄積量と生物多様性の間のコベネフィット関係は,同一の森林タイプにおいては認められたものの,単木レベルや複数タイプの森林が含まれる地域レベルでは認められなかった。森林タイプが異なると,維持されている生物相そのものが大きく異なるため,複数の森林タイプが存在することは地域の生物多様性を維持するという観点から非常に重要である。森林タイプや地域により固有の生物がいることも考慮して,枯死木依存性生物の多様性に配慮したきめ細かい森林管理が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
倒木などの枯死木によって維持される炭素蓄積量と生物多様性の間のコベネフィット関係,すなわち,どちらかが増加すると片方も増加するという関係は,同じ森林タイプの中では認められたものの,単木レベルや湿地林やフタバガキ林といった様々なタイプの森林が含まれる地域レベルでは認められなかった。森林タイプが異なると,菌類や昆虫といった枯死木依存性生物の種類そのものが大きく異なることも示されたことから,地域の生物多様性を維持するという観点からみると,複数の森林タイプが存在することが非常に重要であることが示された。本研究の成果は,気候変動と多様性の喪失に対応した森林管理を考えるうえで有益である。
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