研究課題/領域番号 |
17K07848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
上村 真由子 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (60444569)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | シイタケ / 木材腐朽 / バイオマス / 呼吸 / 環境ストレス / 木材腐朽菌 / 菌体バイオマス / 呼吸速度 / 枯死木 |
研究成果の概要 |
環境ストレスが生態系の機能を支える分解者微生物に与える影響を調べるため、シイタケをターゲットとして研究を行った。シイタケの現存量を定量するためにqPCRを用いた手法を開発した。室内での培養実験により、最も影響の大きい環境ストレスが高温処理であることがわかった。野外での栽培実験でも、酷暑の後には、菌の現存量の著しい低下が観測された。一方で、生理活性の低下は顕著でなく、高温環境に強い他の微生物による補完が行われたと考えられた。また、台風後の海塩による一時的な低下も観測された。環境ストレスの種類や大きさと分解者微生物の耐性の強さの組み合わせによって、野外における木材の分解が進むことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、食用キノコとして世界で2番目に多く栽培されているシイタケの、木材中の現存量を明らかにする手法を開発した。菌床やホダ木を用いたシイタケ栽培において、菌の現存量は菌の成長やストレス応答を調べるための重要な指標となり得ることから、社会的な意義は大きい。また、分解に携わる主要な分解者の現存量を調べることで、木材分解の季節変化やストレス応答に対する生物的な要因の影響を明らかにすることができたことから、生態系機能における木質分解の寄与や学術的な意義も大きい。
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