研究課題/領域番号 |
17K07854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
七里 吉彦 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 森林バイオ研究センター, 主任研究員 等 (80461292)
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研究分担者 |
岩崎 崇 鳥取大学, 農学部, 准教授 (30585584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ゲノム編集 / 直接導入 / スギ |
研究成果の概要 |
狙ったゲノムDNA配列を自在に改変する「ゲノム編集技術」について、植物では、遺伝子組換えによりゲノム編集発現遺伝子を一旦導入し、続いて導入遺伝子を除去するための交配と後代選抜が必要なため、成育期間の長い樹木では実用的とはいえない。 本研究では、スギ細胞を用いて遺伝子組換えを伴わないゲノム編集方法の確立を目指した。具体的には、膜透過性ペプチドであるポリヒスチジンペプチドを介して、ゲノム編集要素を細胞に一過的に導入して標的領域の改変を試みた。研究期間全体を通じて、1) スギ細胞への効率良いタンパク質導入方法を確立し、2) ゲノム編集要素Cas9の導入とそれに伴う標的領域の塩基欠損が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物におけるゲノム編集は現状では遺伝子組換えと交配、後代選抜の工程が前提となっており、適用できる植物種が非常に限定されている。タンパク質を一過的に導入する直接導入は上記の工程を全て省略可能であるため魅力的な方法ではあるが、細胞壁に覆われている植物細胞に有効な直接導入法は現在まで確立されていなかった。本法は特殊な機器も不要であるため、様々な植物種で適応が期待でき、植物科学全体の発展に貢献しうる技術といえる。
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