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カメムシ類による種子の吸汁は温暖な地域のヒノキの更新を制限しているか?

研究課題

研究課題/領域番号 17K07862
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 森林科学
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

野口 麻穂子  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00455263)

研究分担者 相川 拓也  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90343805)
酒井 武  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80353697)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードヒノキ / 種子 / 豊凶 / 充実率 / 吸汁被害 / 吸汁 / 林学 / 生態学
研究成果の概要

カメムシ類によるヒノキ種子の吸汁が、温暖な地域のヒノキ林における種子の充実率の低下をもたらしているかどうかを検証するため、吸汁被害を受けたヒノキ種子を検出する方法の開発を行うとともに、気候域の異なるヒノキ天然林において種子生産量、充実率および吸汁被害率の年変動を明らかにした。暖温帯では落下種子数と充実率の年変動が大きく、限られた豊作年にのみ多数の充実種子が供給されたが、冷温帯では少ないが比較的安定して充実種子が供給されていた。また、吸汁被害率が高い年にヒノキ種子の充実率が低くなる傾向が認められた。カメムシ類による吸汁は、特に暖温帯においてヒノキ種子の充実率低下に関与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

気候変動が天然林の群集動態と樹木個体群の存続に及ぼす影響を予測する上で、次世代となる種子の生産に対する影響を考慮することは欠かせない。本研究の結果は、ヒノキにおいて、今後気候が温暖化した際、豊凶の変動が激しくなることに加え、カメムシによる吸汁被害を受けやすくなる可能性を示唆するものであり、現存するヒノキ天然林の保全策に加え、気候変動に対する植生の応答予測、将来の気候シナリオのもとでの保全指針の検討に活用が期待される。さらに、林業分野においても、天然更新施業(植栽を行わず、母樹から散布される種子から生育する稚樹を用いて森林を世代交代させる施業方法)の適地判定に貢献するものである。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヒノキ天然林における種子生産量と充実率の長期変動2020

    • 著者名/発表者名
      野口麻穂子,酒井武,相川拓也,倉本惠生,大谷達也,稲垣善之,齋藤智之,杉田久志,中島和美,高橋利彦
    • 学会等名
      日本森林学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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