研究課題/領域番号 |
17K07865
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
山下 尚之 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30537345)
|
研究分担者 |
大貫 靖浩 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 地域研究監 (10353616)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 土層厚 / 土壌深度 / 機械学習 / マッピング / 広域評価 / 山地・丘陵地 / デジタル土壌マッピング / 空間推定モデル / 空間推定 / 広域スケール / 山地小流域 / 広域マップ |
研究成果の概要 |
既存・新規の土壌断面・ボーリング・簡易貫入試験・土層強度検査棒等の大規模データを用いた機械学習回帰により、全国の山地・丘陵地における土層厚予測マップを作成した。土壌A層、A+B層および≦Nc5層(貫入抵抗値Ncが5以下の土層)における各マップのR2は0.25, 0.3および0.6、RMSEは11, 21および105 cmであり、微地形に起因する小流域スケールでの空間変動やテフラ堆積等による全国スケールでの地域間差が可視化された。特に≦Nc5層厚の予測精度をさらに向上させるには、山地・丘陵地の頂部斜面における土層厚測定によって地域毎の最大土層深の分布を明らかにする必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、全国スケールの土層厚予測マップが初めて報告された。土層厚は物質循環や水文モデルにおける大きな不確実性要因であるため、本研究の予測値を入力値として利用することにより、特に広域スケール適用時のモデル精度が大きく改善される可能性がある。また、本研究では予測誤差マップを同時に示しており、昨今のモデル研究で重要度が増している不確実性評価に対しての貢献も期待できる。土層厚マップの作成を通じた気候変動予測や防災リスクマップの高精度化による社会への波及効果は少なくないと考えられる。
|