研究課題/領域番号 |
17K07876
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
中井 毅尚 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (90314616)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 木炭 / 省エネ / ストレス / 住環境 / 皮膚表面温度 / 直腸温度 / コルチゾール / ACTH / 快適性 / 暖冷房運転 / 省エネ居住空間 / 人間生活環境 |
研究成果の概要 |
我々が「快適」と感じる室内温度を保つためには、厳冬や猛暑の季節だけでなく、一年を通じて暖冷房を行う必要がある。暖冷房は家庭における使用エネルギーの約3分の1を占めており、管理・効率化は省エネ化における重要課題である。 本課題では、集合住宅の小屋裏(天井裏)空間に木炭を敷設することにより、夏期と冬期の両期間においてエアコンの省エネ効果が明確に現れた上に、被験者がその空間に短期滞在することにおけるストレス値の上昇は、夏期と冬期の両期間において統計的に認められなかった。天井裏に何も敷設していない部屋では冬期においてストレス値が明確に上昇したことからも、木炭敷設の有用性が証明された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活者(被験者)各人の「正常値(コントロール)」を医学的に設定し、その上で血液検査によるストレスの数値化を行ったため、従来研究より被験者に与える温熱環境の影響を、医学面・住環境工学面の両面から客観的に判断できた。 建材としてこれまで認知されていなかった木炭の熱特性を明らかにしつつ、新省エネ建材として使用可能であることを証明した。また、木炭を小屋裏(天井裏)に敷設することにより省エネにつながる上に、被験者の医学的根拠に基づくストレス値の増加が認められないことを実証した。
|