研究課題/領域番号 |
17K07878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
重藤 潤 九州大学, 大学病院, 助教 (70570852)
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研究分担者 |
中川 敏法 (中川敏法) 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (00734261)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心材形成 / 心材 / 放射柔細胞 / 遺伝子発現解析 / 代謝物解析 |
研究成果の概要 |
近年盛んな遺伝子研究によって、樹木成分(主にセルロースやリグニン)の生合成メカニズムが解明され、遺伝子改変によってその質や量を人為的にコントロールしようとする試みが始まっている。一方で心材形成を制御する分子メカニズムについてはほとんど分かっていないのが現状である。心材形成制御メカニズムの解明に取り組むにあたって、心材成分が合成される舞台である放射柔細胞の遺伝子発現および心材成分変化についての情報は必要不可欠である。そこで、そこで本研究では、心材化に関与する放射柔細胞と、それ以外の細胞を分離した放射柔細胞のみを対象とした網羅的な遺伝子発現、代謝物解析のためのサンプル調整の検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心材の形成は樹木の特徴であり、特に心材の美しい色と高い耐腐朽性は木材利用にとって極めて重要な考慮すべき特性である。例えばスギでは黒色を呈する異常材が現れ、その林業上の価値は極めて低いものとなってしまう。これらを遺伝的に改良するには、その原因物質(セイクリンC、アガサレジノールなどの重合物)の動態および、生合成される分子メカニズムを知る必要がある。本研究は、“特定の放射柔細胞”を用いた“網羅的な転写解析”および“代謝物解析”に、“時間軸”を加えた動的解析を特徴としており、心材形成(様々な心材成分の生合成・細胞死・物質移動)の分子メカニズムを解明する突破口となり得る。
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