研究課題/領域番号 |
17K07881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 弘前大学 (2018-2019) 地方独立行政法人青森県産業技術センター (2017) |
研究代表者 |
廣瀬 孝 弘前大学, 教育学部, 講師 (40556982)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 活性炭 / りんご剪定枝 / メソ孔 |
研究成果の概要 |
本研究では,りんご剪定枝を原料としたペレットから調製した活性炭およびペレット状の市販活性炭に賦活処理を加えた試料の細孔物性等を調べ,両者を比較検討した。その結果,メソ孔容積は,両活性炭ともに収率が低くなるに従って大きくなる傾向を示したものの,りんご剪定枝活性炭の方が市販活性炭よりも決定係数は高かった。また,ミクロ孔分布,メソ孔分布ともに,収率の違いによって,その分布のピークは異なることが分かった。 加えて,電気二重層キャパシタ用活性炭を作製,市販活性炭と比較検討した。その結果,キャパシタ用活性炭において0.7nm前後のミクロ孔が静電容量の初期値を高める可能性を有することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では蓄電デバイスである電気二重層コンデンサの性能を向上させるため,その主原料である活性炭を種々の条件で作製し,コンデンサの性能試験を実施した。その結果,これまであまり明らかにされていなかった性能向上に寄与する活性炭の物性を見出すことができた。 本研究の知見を活かした高性能キャパシタが実用化された場合,従来の利用方法であったコインサイズの小さな部品に留まらず,需要拡大が期待されている自動車用等大型の電子部品に応用が可能であること,りんご・みかん・街路樹の剪定枝等「枝」の新たな活用方法が見出される等,社会的貢献は大きいと考えられる。
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