研究課題/領域番号 |
17K07882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
中田 了五 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 林木育種センター, 主任研究員 等 (60370847)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 辺材 / 圧ポテンシャル / 樹幹 / 水分通道性 / 樹幹含水率 / 樹液流量 / 水分通導性 / 樹木水分生理 / 心材形成 |
研究成果の概要 |
樹木成木の樹幹について、3種類の樹幹水分通道特性を樹木の成長期間を通して非破壊的に高い時間解像度で連続的に計測した。樹幹含水率、樹液流量、辺材圧ポテンシャルの日変動および季節変動に関して、実際の測定手法および計測機器の運用法、それぞれの特性データの解析法、3種類の特性相互さらに気象条件との関係についての解析法を発展させた。3年間の研究期間を通して、安定的に長期計測データを得ることができるようになり、樹液流量と辺材圧ポテンシャル変動から日毎の水分通道コンダクタンスを求めることができた。これらの成果は気候変動とりわけ旱魃に対する樹木成木の生理的応答を測定するための技術的基盤となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候変動により環境の乾燥化が予想されており、成熟に長期を要し生殖開始年齢が高い樹木と森林への影響が懸念されている。これまで樹木水理学において発展してきた乾燥が樹木の生存にもたらす影響の研究に加え、我が国のように降雨が多く湿潤な環境では、枯死にいたらない乾燥に対して樹木がどのような反応(成長への影響など)を示すかを検討する必要がある。本研究ではこれまで研究方法が少なかった樹木成木の樹幹水分通道性について長期間連続的な計測を実現する手法を発展させることができた。今後本研究の手法を多数の樹木に適用しデータを収集することにより環境の乾燥化に対する樹木の生理的応答の研究を発展させることが可能となる。
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