研究課題/領域番号 |
17K07904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
峰岸 有紀 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (80793588)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | サケ / 自然産卵 / 小鎚川 / 遡上 / 産卵床 / 繁殖生態 / 遡上数 / 遺伝学 / 生態学 / 動物 |
研究成果の概要 |
三陸地方の小河川に回帰するサケ野生個体群の繁殖の実態を解明し、地域個体群の生態の理解に資することを目的として、岩手県・小鎚川において、サケ回帰親魚の全数調査を行った。その結果、親魚の遡上時期、数、遡上区間、産卵床の数および分布など、河川全体のサケ野生個体群の自然産卵の実態を明らかにした。本河川では、孵化放流を実施している近隣河川と比較して、決して小さくない個体群サイズを自然産卵のみで維持していることから、孵化放流事業について再考の必要があることが示唆される。なお、回帰親魚全個体のDNA血縁鑑定は分析を継続している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のサケ資源は孵化放流事業により造成されたと考えられてきた。本研究により、日本のサケ資源管理上、存在しないとされていた野生魚と自然産卵の実態が、三陸地方の河川全体で初めて、定量的に明らかになった。本研究で得られた成果は、三陸のサケ地域個体群の理解および保全の礎となるだけでなく、資源保全および持続的利用を目指す上で、最も基礎的な情報を提供し得る。また、その希少性・地域性から、観光および教育資源としての価値も高く、食資源だけに止まらない三陸産サケの新たな価値観の創生に繋がる。
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