研究課題/領域番号 |
17K07914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
瀧尾 進 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 教授 (60188109)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 紅藻スサビノリ / 海草アマモ / 付着細菌 / インドール酢酸 / インドール酢酸合成 / Neptunomonas / Pyropia yezoensis / Zostera marina / スサビノリ / 海藻付着細菌 / 植物ホルモン |
研究成果の概要 |
スサビノリ培養株には多様な細菌が付着しているが、形態形成誘導菌以外の機能については不明であった。本研究では、スサビノリ付着細菌のインドール酢酸(IAA)合成について調べ、次の特徴が明らかになった。スサビノリ葉状体から分離された付着菌Neptunomonas sp. BPy-1と八代海の海草アマモから分離した類縁菌Neptunomonas sp.BZm-1は、どちらも貧栄養条件下で細胞増殖が抑制された状態でもIAAを合成した。これは貧栄養な海水中の植物付着細菌の特徴と考えられる。BPy-1の全ゲノム配列を決定し、IAA合成遺伝子を検索した結果、従来とは異なる特徴をもつことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スサビノリ培養株には多様な細菌が付着した状態で維持され研究に使われている。これは完全に無菌化すると異形化することが一因であるが、形態形成誘導以外の付着菌の機能は不明であった。スサビノリから分離されたNeptunomonas sp. BPy-1はスサビノリの成長を促進し、植物ホルモンの一種であるインドール酢酸(IAA)を合成した。本研究はスサビノリ付着細菌を単離培養し、IAA合成の制御様式やIAA合成遺伝子について調べたところ、従来とは異なる特徴をもつことが明らかになった。これらの研究成果はノリ養殖における安定生産や品質改善技術への応用が期待される。
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