研究課題/領域番号 |
17K07915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
河野 智哉 宮崎大学, 農学部, 准教授 (60527547)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 魚類 / 免疫 / 概日リズム / 時計遺伝子 / サイトカイン / サイトカイン遺伝子 / 免疫増強 |
研究成果の概要 |
免疫系遺伝子TNF-alpha, IL-1beta, CCケモカイン(CCL18L, 19, 25L)、CXCケモカイン(CXCL11)の発現に概日リズムが存在することを明らかにした。また、これらの免疫系遺伝子の転写調節領域には、時計遺伝子応答配列が存在することを明らかにした。続いて、時計遺伝子Bmal1:Clock1はTNF-alpha遺伝子の転写調節領域に結合し、発現制御を行うことを明らかにした。さらに、リズムを有する免疫分子の発現は、発現リズムの頂点位相を示す時間帯に免疫刺激をすることで強く誘導されることが確認された。以上の結果より、魚類の免疫応答には概日制御が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で魚類の免疫リズムの一端を明らかにしたことは、魚類分野に貢献するばかりでなく、脊椎動物の免疫システムにおける多様性と画一性を解き明かす鍵となり、進化生物学や比較免疫学の発展に寄与するものである。さらに、研究より見出された「異なる時間帯での免疫刺激は、その後誘導される免疫応答に違いをもたらす」という知見は、水産増養殖現場で免疫賦活剤を使用する際の投与タイミングの重要性を示唆しており、将来的には疾病対策の効果改善に大きく寄与するものとなる。
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