研究課題/領域番号 |
17K07918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
今井 秀行 琉球大学, 理学部, 准教授 (10359987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アキアミ / 系統群 / 集団構造 / 遺伝的多様性 / 資源管理 / 甲殻類 / 生態解明 / ジボガアキアミ / 水圏応用科学 / 生物多様性 / 分類 / 水産学 / 集団遺伝学 / 分子生態学 / 分類学 / 生態学 / 農林水産物 / 進化 |
研究成果の概要 |
インド・太平洋に広く分布する浮遊性エビ類のアキアミとジボガアキアミについてミトコンドリアDNA調節領域を増幅するためのPCRプライマーを設計して遺伝的多様性と系統群分離を行った。両種ともに遺伝的多様性が中程度から高い地域集団が示され、近隣の個体群を除いて多くの個体群間で遺伝的差異が明らかになった。アキアミ類の系統群の持続的利用に科学的な管理ができる。オキナワハクセンシオマネキの幼生分散期による遺伝子流動は、インドネシアのジャワ海にあるウォレス線と強い関係が明らかとなった。DNA塩基配列に基づくアキアミ属の分子系統樹は、Omori(1975)の形態データに基づく系統樹と同じ結果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アキアミ類は甲殻類の漁獲量で世界一であり、アジア諸国において重要な水産資源である。アキアミ類の持続的利用に主眼をおいた高度な資源管理において、ジボガアキアミとアキアミで系統群と呼ばれる遺伝的に独立した地方集団を明らかにすることができた。さらに環境変動や耐病性に関係することで知られている遺伝的多様性についても明らかにした。熱帯種であるジボガアキアミが沖縄島で発見して日本初記録となり、その和名を提唱した。インド・太平洋に分布すアキアミ類の系統関係について塩基配列に基づいて再検討した結果、Omori(1975)の形態に基づく系統樹と同様となって普遍性を裏付けることともに未記載種を示すことができた。
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