研究課題/領域番号 |
17K07922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 常葉大学 (2020-2023) 沼津工業高等専門学校 (2018-2019) 宇部工業高等専門学校 (2017) |
研究代表者 |
三留 規誉 常葉大学, 教育学部, 准教授 (90431981)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ナノワクチン / 魚病 / 外膜タンパク質 / 抗原 / 外膜たんぱく質 / ナノチューブ / 水産学 |
研究成果の概要 |
水産用ワクチンは注射法により個体ごとに接種するものがほとんどであり、一度に数万匹を処理しなければならない養殖場において普及の妨げとなっている。本課題では、キトサンを原料とした新規ナノ材料である中空針状のナノチューブを、浸漬ワクチンのベクターとして利用し、簡易なワクチンデリバリー法を開発するための研究を行った。そして、魚のワクチンとなる抗原性タンパク質の調製法の開発、ワクチンベクターのナノチューブの調製法とワクチンの導入法の開発と作製したナノワクチンの評価を行い、Edwardsiella tardaに対する浸漬法ワクチンなどの浸漬法ワクチンを開発し、その成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不活化微生物ワクチンや生物由来のベクターでなく、中空針状の形状のナノチューブをワクチンのベクターとして利用し、実用的な水産用の浸漬ナノワクチンを開発した。このナノチューブの容量は小さいため、これをワクチンのベクターとするために、不活化微生物ではなく、微生物の表面に存在する抗原性タンパク質を調製して、ナノチューブに封入した。本研究では実用化を目指して、抗原性タンパク質を迅速に安価でスケールアップが容易な精製方法を開発した。ナノワクチンは、注射法と違って、浸漬法により手間と時間をかけずに一度に数万匹の魚やサイズの小さい魚でも接種させることができるため、水産業への応用が期待される。
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