研究課題/領域番号 |
17K07927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
岡崎 雄二 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水研機構(塩釜), 主任研究員 (90392901)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 仔稚魚 / 食性 / 窒素・炭素安定同位体比 / 成長 / 動物プランクトン |
研究成果の概要 |
本研究では、イワシ類仔稚魚3種(マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ)の成長速度変動に及ぼす栄養生態の影響を評価するために、仔稚魚の消化管内容物と窒素・炭素安定同位体比および動物プランクトンの現存量と窒素・炭素安定同位体比を用いて検討を行った。イワシ類仔稚魚3種の食性や餌資源に大きな違いは認められないことから、3種の食性の差異は小さいことが示唆された。また、仔稚魚の成長速度は環境中の餌料プランクトン密度の影響は認められなかったが、食物網構造の複雑さや餌の多様性との間に弱い負の相関関係が認められたため、食物網構造や餌の多様性がイワシ類仔稚魚の成長に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はイワシ類仔稚魚の成長速度変動を食物網構造や餌の多様性の観点から明らかにした。イワシ類仔稚魚の成長変動は、資源の加入量に直接的に影響を及ぼすため、水産資源学分野の課題である資源量変動機構の解明に資するものである。イワシ類を含む小型浮魚類は魚種交替として知られる大規模な資源変動を引き起こし、その変動には気候変動の影響が指摘されている。本研究で提示された食物網構造と仔稚魚の成長変動の関係性の新たな知見は、気候変動に駆動される生態系変動が魚類の資源量変動に及ぼす影響を理解する上で貢献するものである。
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