研究課題/領域番号 |
17K07934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 直之 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (80256974)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 真骨魚 / 鰭 / 運動制御 / 神経系 / 背鰭 / 運動ニューロン / エスカ / 誘引突起 / カエルアンコウ / 運動系 / 鰭運動 / 釣り行動 |
研究成果の概要 |
カエルアンコウは棒の先端にゴカイのようなものがついた(それぞれ誘引突起とエスカと呼ばれる)、特殊化した背鰭をもち、これを動かすことによって誘引された小魚を捕食する。誘引突起とエスカは遊泳には関与しない。この特殊化した背鰭の運動制御機構は不明である。通常の鰭の運動制御系の研究もまた少ないため、カエルアンコウおよび他の魚種の鰭運動制御機構を幅広く調査した。その結果、カエルアンコウの誘引突起の運動ニューロンは通常の鰭の運動ニューロンとは異なる中枢内分布をすることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カエルアンコウの特異な捕食行動は特殊化した背鰭を用いた小魚の誘引に依存している。この遊泳には関与しない背鰭の運動制御機構は不明であったが、本課題の成果により通常の鰭の運動ニューロンとは異なる中枢内分布がその背景にあることが初めて明らかとなった。また、通常の鰭の運動制御系の研究自体もわずかであったが、運動ニューロンの中枢内分布や細胞形態について明らかとなった。通常の鰭は魚類にとって重要な遊泳制御に深く関わっており、魚類の運動系を理解するために必須の知見ももたらした。
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