研究課題/領域番号 |
17K07938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
深田 陽久 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (10380304)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ブリ / 食欲 / 消化 / 嗜好性 / CCK / NPY / 摂餌量 / 養殖 / npy / cck / 飼料 / ニューロペプタイドY / コレシストキニン / 旨味物質 / 低魚粉飼料 |
研究成果の概要 |
養殖ブリの摂餌量を増加させるために不可欠な「摂餌刺激物質」と「消化促進物質」を視床下部のニューロペプチドY(npy,食欲亢進ホルモン)と消化管コレシストキニン(cck,消化促進ホルモン)を指標として検索を試みた。「摂餌刺激物質」の検索では、旨味物質であるイノシン酸ナトリウム(IMP)、アミノ酸のアラニンがnpyの遺伝子発現量を変化(減少)させた。「消化促進物質」の検索では、アミノ酸(50 mM)のうちTrp、Gln、Phe、Pro、Ala、Leu、Metでcck遺伝子発現量の増加が認められた。これらの物質を無魚粉飼料に添加することで摂餌量の改善できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類養殖では,資源量が枯渇しつつある天然魚を魚粉として飼料に用いている。持続的な魚類養殖のためには,魚粉含量を減らした飼料(低魚粉飼料)の開発が進められている。しかしながら,飼料を低魚粉化すると摂餌量が減少し,それに伴って成長の低下が起きる。低魚粉飼料における摂餌量減少の理由として,摂餌刺激物質の不足による【食欲の低下】と消化促進物質の不足による【消化の遅延】が考えられる。本研究は、低魚粉飼料の摂餌量を増加させるために【食欲】と【消化】の栄養素による調節機構を内分泌学的に解明した点に学術的意義があり、またその成果は将来、魚類養殖に応用可能であることからも十分な社会的意義がある。
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