研究課題/領域番号 |
17K07942
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
加藤 早苗 鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 准教授 (80291061)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | タンパク質 / 酸素結合 / ヘモシアニン / 会合体 / アロステリック効果 / サブユニット / 酸素運搬 / 軟体動物 |
研究成果の概要 |
多くの無セキツイ動物の血は青い。青い血の正体はヘモシアニンという巨大なタンパク質会合体である。ヘモシアニンの生理機能は生体内における酸素運搬であり、同じ生理機能を持つヘモグロビン同様にアロステリック効果を示すと考えられているものの、その生化学的検証例は非常に少ない。そこで、本研究では、サブユニット10個から成る会合体分子である頭足類ヘモシアニンについて、会合状態の異なる条件下におけるアロステリック効果の有無を検証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軟体動物ヘモシアニンは自然界で最大分子のひとつに挙げられる。その巨大な分子量と複雑な構造のために、その分子構造解析は長らく成功しなかったが、最近、研究代表者を含む日本の研究グループによって、頭足類であるスルメイカヘモシアニンの分子全体の構造が発表された。タンパク質の分子構造とともに究明すべき事は生理機能であり、自然界最大のタンパク質の分子構造に続き、本研究でその生理機能を検証したことは学術的に意義深い。また、ヘモシアニンは生命維持に必須なタンパク質であるため、未だ養殖に成功していないイカ類の生理機能を解明することは、産業的応用への影響も大きい。
|