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造雄腺ホルモンによる甲殻類の性転換誘導機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K07947
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 水圏生命科学
研究機関神奈川大学

研究代表者

大平 剛  神奈川大学, 理学部, 教授 (10361809)

研究分担者 馬久地 みゆき  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 中央水産研究所, 主任研究員 (40594007)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード造雄腺ホルモン / 甲殻類 / アメリカザリガニ / 化学合成 / アメリカザリガニ造雄腺ホルモン
研究成果の概要

アメリカザリガニの造雄腺ホルモンをコードするcDNAを単離し、アメリカザリガニ造雄腺ホルモンのアミノ酸配列を明らかにした。次いで、アメリカザリガニ造雄腺ホルモンを化学合成した。そして、合成造雄腺ホルモンを、アメリカザリガニの近縁種で単為生殖する全雌のザリガニ(以下、ファラクス)に週1回の頻度で14回注射した。注射を開始してから20週目に雌性生殖孔が消失し、第1腹肢が雄性化したファラクスが見出された。生殖腺を観察したところ、精巣と輸精管が確認された。その個体の生殖腺を組織形態学的に観察したところ、精原細胞や精子形成が確認された。ホルモン処理による完全な性転換の誘導は、本研究が世界最初の例である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

エビやカニなどの十脚類は成長速度や消費者の好みなどの面で雌雄に差があるため、単性養殖技術の確立が求められている。造雄腺ホルモンの作用機構は性統御技術に応用できるため、世界的に発展するエビ養殖に利用しようと国際的な研究競争が激しくなっている。しかし、これまでに造雄腺ホルモン投与によりエビやカニなどの十脚類を性転換させた例はなかった。そのため、本研究がホルモン処理により性転換を誘導した世界初の報告例であり、他国に先駆けてエビ養殖に性統御技術を導入することが可能になった。本研究の成果は、甲殻類の単性養殖へ向けた応用研究の基礎となることから、その波及効果は非常に大きいと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アメリカザリガニのインスリン様造雄腺因子の生理機能解析2019

    • 著者名/発表者名
      田中陽菜、豊田賢治、片山秀和、大平剛
    • 学会等名
      第44回日本比較内分泌学会大会埼玉大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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