研究課題
基盤研究(C)
降海期のサケ科魚類でみられる内分泌系と免疫系の変化について、成長-海水適応-耐病性の拮抗関係という観点から調べた。海水適応能力の発達は、陸封された個体群でも観察された。降海型系統群の海水馴致の結果は、成長-海水適応-耐病性に関連したホルモン受容体遺伝子の協調的な発現調節を印象づける。一方ストレスによる免疫抑制では、ホルモン受容体の抑制的制御との関連が示唆された。
サケ科魚類における成長と海水適応の内分泌調節が免疫系に及ぼす影響について、ホルモン受容体遺伝子の制御による協調的な関係としての理解を進めることができた。またストレスによる免疫機能の抑制現象について、細胞内での分子機構の解析が進んだ。これらの成果により、サケ科魚類の人工孵化・稚魚放流後の生残率を高める技術の開発とともに、海面等での養殖技術のさらなる高度化・効率化に資する知見を得ることができた。
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