研究課題/領域番号 |
17K07951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
杉浦 義正 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 准教授 (60608107)
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研究分担者 |
勝崎 裕隆 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (10262990)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 抗アレルギー / フロロタンニン / 腸管免疫 / 遅延型アレルギー / 脱顆粒抑制 / 抗アレルギー効果 / 抗炎症効果 / 免疫調節 / 食品機能 / 機能性食品 |
研究成果の概要 |
マウスにフロロタンニンを経口投与するとアレルギー性炎症が抑制され、その機序の1つはPKCαリン酸化やCa2+流入の阻害による脱顆粒抑制であると考えらえた。経口投与で有効性が認められたので、腸管上皮細胞モデルのCaco-2細胞を用いた透過実験を行った。その結果、緩慢に透過することが分かり、透過物には抗アレルギー性が認められた。免疫調節の機序を調べたところ、マウスの脾臓においてTreg細胞数の上昇傾向がみられ、Treg細胞活性化による抗アレルギー効果が見出された。さらに、腸管免疫の調節による抗アレルギー性や、免疫調節作用による遅延型アレルギーやアトピー性皮膚炎の抑制の可能性が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フロロタンニンの抗アレルギー機序において、腸管免疫の介在を予測した。それにより、腸管免疫に対する作用を調べると同時に、全身免疫への影響と即時型以外のアレルギー反応(遅延型アレルギー, アトピー)に対する有効性について評価した点に学術的意義がある。また、フロロタンニンを含む低利用褐藻類(サガラメやツルアラメ等)など低利用水産資源の高付加価値化の可能性を見出し、高齢化社会や健康志向にともなって需要が増加している機能性食品(アレルギー予防食品等)への有用原料として低利用水産資源を資するためのエビデンスとして、本研究成果には社会的意義が見出される。
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