研究課題/領域番号 |
17K07960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
丸山 敦史 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 准教授 (90292672)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フィリピン / ND-GAIN / DEA / 脆弱性 / タルラック県 / 回復力 / 気候変動 / 農村開発 |
研究成果の概要 |
本研究は、気象災害に対する農業・農村の「回復力」に注目しつつ、その脆弱性を国、コミュニティー、世帯レベルで評価し規定要因を明らかにすることによって、頑強な農業・農村を構築するために必要とされる施策を明らかにすることにある。マクロデータを用いた分析では、脆弱な地域が一部固定化される傾向があることが分かった。また、調査データを用いた分析では、標高による地域区分を行いそれぞれに固有の対策を講じるべきであること、被災からの回復日数を短くするためには農家の教育水準を高め収入源を多様化させるという間接的な施策と、災害が身近にない農家に働きかけるより直接的な施策とを同時に採用すべきであることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、フィリピンを典型事例とした途上国の抱える問題、即ち、脆弱性と回復力の向上における障害、農家の気象災害の実態と防災に対する態度の傾向、被災後の効果的な支援策等の策定において考慮すべき要因を明らかにした。これらの知見は、農村開発分野における学術的知識の増大に貢献すると同時に、近年注目されている災害対策に関する人的資本の蓄積や制度整備といったソフト的な国際支援の枠組みを考える際に、有益な情報を提供する。
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