研究課題/領域番号 |
17K07965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営・経済農学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田中 秀樹 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (90227166)
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研究分担者 |
小林 元 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (40762779)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多国籍農協 / 農協の「会社化」 / 協同組合ガバナンス / 北欧農協 / 農協ガバナンス / グローバル市場 / 国際協同組合 / 脱協同組合化 / 農協 / ガバナンス構造 |
研究成果の概要 |
国境を越えた市場競争により農協のあり方は大きく変化した。スウェーデン農協組織は国家制度と深く結びつき集中的な組織構造を保ってきたが,EU加盟を契機に再編され,酪農分野においては,7カ国に組合員を要する多国籍農協アーラ・フーズが出現し,食肉分野においてはフィンランドの食肉販売農協傘下の会社に吸収合併され、農協の国際化が進んでいる。アーラ・フーズでは国により言語や法経済制度だけでなく,乳価設定方法も異なっていた。1人1票制も,後参加国には出資金額を勘案するなど,ガバナンスは難しい問題を抱えている。 その成果の一端は協同組合学会誌39巻2号に掲載され、また現在、単行本にまとめ出版の準備をしている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル市場下において,農協の姿は大きく変化し,伝統的協同組合形態の変容が進んでいる。とりわけ域内市場を統合したEUでは,農協の多国籍化と「会社化」が世界に先駆けて進んでいる。こうした多国籍化・「会社化」を遂げた農協の現段階的形態について,その特徴や問題構造について本研究では明らかにした。 さらに,EUにおいても国ごとに農業構造は異なっており,本研究は特に農業条件不利国であるスウェーデンの視点から農協の再編とガバナンス構造を検討した。 本研究により,グローバル市場下の最先端で進む農協の現段階的変容の姿が総体として明らかになり,今後の日本の農協の展開方向性の検討にも資することができる。
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