研究課題/領域番号 |
17K07994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会・開発農学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小野 洋 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (40446480)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地球温暖化 / 南太平洋島嶼国 / 気候変動 / SDGs / 水質悪化 / 後発発展途上国 / 水質調査 / 後発開発途上国 / 地下水 / 島嶼国 / キリバス / バイオマス / 野菜生産 / 外国人出稼ぎ / 遠洋カツオ一本釣り / 開発経済学 / 再生可能エネルギー / 温室効果ガス / 産業連関分析 |
研究成果の概要 |
本研究では,地球温暖化の影響に脆弱とされる,南太平洋島嶼国キリバス共和国(以下,キリバス)の首都南タラワを対象として,生活環境及び農業生産の実態を調査,整理した.生活インフラ等の格差から首都部において過密が進行し,あわせて独自の生活習慣から生活環境の悪化が進展していること,劣悪な農業生産条件のもと,とりわけ貧困層において生鮮野菜の摂取が困難であること等を確認した.但し,再生可能エネルギーシステムについては,基礎的知見は得たが,十分な結果は得られなかった.コロナ禍にあって,分析のベースとなる産業連関表の作成にかかる現地調査が実施できなかったことが主な理由である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
南太平洋島嶼国における地球温暖化の影響については,一般に,海面上昇による国土の水没等に焦点が当てられるが,現地調査を通じ重要な論点が示された.具体的には,(1)地球温暖化に起因するとされるラニーニャ等の海水温変動がもたらす降水量の変化,これによる(2)生活用水及び農業用水の不足と水質劣化である.以上は,飲料水不足及び生鮮野菜供給不足を通じ,国民の栄養状態を深刻化している.今後も現地調査を継続し,地球温暖化が及ぼす広範な影響について,多角的に分析を進めたい.
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