研究課題/領域番号 |
17K08009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
大澤 啓志 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20369135)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 農村ランドスケープ / 生物多様性 / 景観保全活動 / 多様の統一 / 野焼き / 地域資源 / カヤネズミ / 棚田 / 活動のやりがい / クヌギ並木 / 湿地 / 農村景観 / 生きられる空間 / タチバナ / 在来種 / ヨシ原 / 農村-都市交流 / 在来野生植物 / 景観資源 / 半自然草地 / ランドスケープ / 文化的景観 / 地域活動 |
研究成果の概要 |
歴史的に蓄積された土地利用システムによる農村の美しさの構造把握により,住民活動団体等によるそのシステムの継承的創造の可能性を検討した。事例調査により,農村集落の審美的原理として“生きられる空間”の存在とその健康美を明らかにした。植生管理作業の継続には景観保全の成果や地域への誇りが“やりがい”に結びついていること,特に湿地には地域特有の生態システムが隠れた構造として作用していることを明らかにした。在来植物種の地域資源化では,地域づくり活動の有機的連鎖によってもたらされる景観の重要性を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
どこにでもある,ある意味“普通の農村”において「隠れた構造(それは景観に反映され,景観秩序を生み出す)」を見出すことで,実はユニークであり,同時に今日的意義を有していることを再評価することが可能であることを示した。その把握には,単なる外観的な審美性ではなく,“農村の健康美”という住民の精神が反映した景観秩序という枠組みが効果的であった。地域生態システムの上で展開してきた地域景観と,そこにおける生物資源利用の正統性を引継ぎ,「遊びから生業の複合」の中で無理なく楽しみながら地域づくりを展開する視点が,今後の地域持続において重要であることを示した。
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