研究課題/領域番号 |
17K08012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
田頭 秀和 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, ユニット長 (40414221)
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研究分担者 |
増川 晋 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 研究領域長 (00414459)
向後 雄二 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30414452)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フィルダム / 地震 / 亀裂 / 貯水 / 遠心載荷振動模型実験 / 画像解析 / FEM解析 / 亀裂発生メカニズム / ダム地震被害 |
研究成果の概要 |
貯水状態のフィルダム堤体の大地震時の亀裂発生メカニズムを明らかにするために、遠心載荷振動模型実験を実施し、画像解析と数値解析による多面的な分析を行った。模型実験の画像解析から、加振によって発生するひずみと変位の分布は、非貯水状態の場合は概ね上下流対称であるのに対して、貯水状態の場合は顕著な非対称性を示し、堤体全体が下流方向に変位することがわかった。また、貯水の有無に拘らず、堤頂から少し下がった斜面上でダム軸方向に初期段階の亀裂が発生することを確認できた。また、FEM解析により、加振中に同じ場所に水平方向ひずみとせん断ひずみが集中して発達することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、フィルダムが大地震を受けた場合に、堤頂から少し下がった斜面に早い段階の亀裂が長手方向に発生する結果を得た。斜面部は堤頂部に比べて整地状況が劣ることや亀裂の隙間が閉じ易いことから現地で目視で識別し難い場合が多いが、実際にはダメージを受けている可能性があることを示唆している。ダム堤体の安全性への影響は別途に検討する必要があるが、地震後に重点的に調査すべき箇所を提示することができた。
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