研究課題/領域番号 |
17K08053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
中尾 暢宏 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 准教授 (60377794)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ニワトリ / 発生・分化 / HSP90 / 育種学 |
研究成果の概要 |
ニワトリ胚発生の人為的な制御をHeat shock protein 90 (HSP90)に着目し解析を行った。HSP90のmRNAおよびタンパク質の発現は、ともに発生の制御が可能である8日齢の胚全体で発現しており、HSP90は胚全体で発生の制御に関与していることが推察された。さらにニワトリ胚由来の肝臓初代培養細胞は、HSP90により細胞周期を制御できることを明らかにした。しかしながら、HSP90およびHSP90の阻害剤のin ovo投与の結果より、個体における発生の制御にはHSP90のみならず、HSP90と相互作用を示す因子による発生の制御の検討を行う必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニワトリ胚はある程度発生していても発生の停止と再開できる機構が存在する。発生を制御できると推察されたHSP90は、ニワトリ胚全体で発現していること、ニワトリ胚由来初代培養細胞における細胞周期の制御に関わっていることが明らかとなった。さらにHSP90のみでは個体レベルの発生を制御できないが、偶然にも他の発生促進因子の存在が推察された。ニワトリの発生過程は哺乳類に類似し分子レベルでは本質的に脊椎動物と同じ基本過程が生じていることから、本研究成果の発展は養鶏業への応用のみならず、発生生物学、組織工学、将来必要とされるiPS細胞由来組織や器官の保存技術の開発においても応用が期待できる。
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