研究課題/領域番号 |
17K08057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
新開 浩樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 上級研究員 (30502687)
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研究分担者 |
上西 博英 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, グループ長 (80391556)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ブタ / 感染症 / 抗病性 / 免疫 / 選抜 / 育種 / 遺伝子多型 / プロモーター / プロモータ / 遺伝子 / 応用動物 / ゲノム / 畜産学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
豚の免疫能選抜により生じた遺伝的変化を明らかにするために、選抜群及び非選抜群間で遺伝子発現とプロモーター多型の比較を行った。マイクロアレイ解析により、両豚群のマクロファージ間でリピドA刺激後の発現に差がある30個の免疫系遺伝子を同定した。プロモーター多型解析により、リボヌクレアーゼLをコードするRNASEL遺伝子に両豚群それぞれに優勢なプロモーター型があることを明らかにした。多型と形質との関連解析により、選抜群に優勢なRNASEL遺伝子プロモーター型に白血球貪食能を亢進させる効果があることを明らかにした。これらの結果は、当該プロモーター型をDNAマーカーとした豚抗病性改良の可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
養豚業において、肺炎・下痢等の慢性感染症や豚熱・口蹄疫のような新興・再興感染症は経営を圧迫する主要な要因である。また、その予防及び治療に使用される大量の抗菌薬は薬剤耐性菌の出現リスクとなり、将来的に人類の健康の脅威となることが予想される。我々は、豚が本来持つ免疫能力を高めることで、抗菌薬やワクチンに過度に依存しない健全な養豚経営の実現を目指している。本研究では、豚のゲノム及びマクロファージの解析により、白血球貪食能を亢進させる効果のある遺伝子多型を発見した。当該多型をDNAマーカーとして種豚選抜と肉豚生産を行うことで、養豚現場における感染症被害の軽減と衛生経費の削減に繋がる可能性がある。
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