研究課題/領域番号 |
17K08059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
林 憲悟 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 主任研究員 (70563625)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ウシ / 胎盤 / アドレノメデュリン / 妊娠 / 胚死滅 / 繁殖 |
研究成果の概要 |
アドレノメデュリン(AM)は多岐にわたる生理活性作用を有する血管作動性ペプチドである。本研究は、AMのウシ胎盤形成における機能調節因子としての役割を検証するとともに、母体血中AM動態と後期胚死滅との関連性を明らかにすることで、AMの後期胚死滅の指標としての有用性を検証することを目的とした。その結果、胎盤形成期および胚死滅の経過に伴う母体末梢血中AM動態の詳細が明らかとなり、AMが後期胚死滅を予察する指標となり得る可能性が示された。また、ウシ栄養膜細胞において、AMは遊走や浸潤を促進することにより、胎盤形成に伴う組織リモデリングに関与する機能調節因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
雌牛における後期胚死滅の発生は畜産経営に多大な損失を及ぼすにも関わらず、現在まで有効な評価手法の開発には着目されていない。本研究により、母体の末梢血中AM濃度による後期胚死滅発生の予察の可能性が示されたことは、空胎日数を短縮することによる雌牛の生産効率改善に資する技術の開発のための基盤的知見となる。また、AMにより制御される、栄養膜細胞を中心としたウシの胎盤形成メカニズムの局所調節機構の詳細が明らかとなり、雌牛の繁殖生理において、胎盤形成の主要調節因子としてのAMという新しい概念が裏付けられた。
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