研究課題/領域番号 |
17K08061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
竹田 謙一 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (90324235)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アニマルウェルフェア / 家畜福祉 / 異常行動 / ヒツジ / 羊毛食い / 行動 / 動物福祉 / ソーシャルネットワーク分析 / 畜産学 / 動物管理・福祉 / 動物行動学 |
研究成果の概要 |
ヒツジの異常行動の一つである羊毛食いは、ヒツジが自身や他個体の被毛を齧り取って飲み込む行動であり、健康上の問題となっている。本研究では、ソーシャルネットワーク分析でハブ個体を抽出し、ハブ個体の除去により、羊群内における羊毛食い発現頻度の増減を調べた。また羊毛食い発現個体の行動的、生理的特徴を調べた。 その結果、第1、第2ハブ個体の除去で、除去前と比較して群全体の羊毛食い発現頻度は有意に減少した。羊毛食い発現頻度と社会順位、近接関係との相関は認められなかった。安静時伏臥位に比べて、伏臥位で羊毛食いを受容して逃避しなかった時の平均心拍数およびLF/HF値は高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際標準化機構(ISO)において、アニマルウェルフェアに関する一般要求事項が28年12月に発行される予定であり、ヒツジにおいてもアニマルウェルフェア基準に準拠した飼育方式が求められる。集約的管理にならざるを得ない我が国の家畜飼養形態を鑑みたとき、異常行動の発現は避けられず、その制御は必須である。本申請課題は、アニマルウェルフェアに配慮したヒツジの飼養管理方式の提案にもつながっており、国際基準に合致した食材提供が求められる国際的イベント時でのラム肉等の提供にも、成果寄与できると考えている。
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