研究課題/領域番号 |
17K08068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
岡本 智伸 東海大学, 農学部, 教授 (70248607)
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研究分担者 |
樫村 敦 東海大学, 農学部, 講師 (10587992)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 半自然草原 / 斜面崩壊 / 植生 / 自然回復 / 生物多様性 / 野草 / 阿蘇地域 / 自然災害 / 種子散布 / 土壌 / 野草地 / 生態系修復 |
研究成果の概要 |
九州阿蘇地域の野草地において,自然災害により斜面崩壊した植生の回復過程を崩壊深度との関係を含め調査した。表層土壌が残存している場合,植被率は経年的に増加して8年間で80%程度に達した。植物の種多様性も,崩壊後5年間で本来の水準に回復した。しかし,非崩壊植生との間の植物種組成の類似度は5割程度であった。 斜面崩壊箇所の植生は自然回復していくが,その遷移の過程で種組成が異質なパッチを形成すると推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果から,斜面崩壊した野草地の自然回復過程が理解され,野草地の適正な管理技術に応用することができると考えられる。 一方,一般的に自然災害による生態系のかく乱については負の影響のみが議論される傾向にある。しかし,本研究の結果からは,そのかく乱により植物の生育環境が空間的に不均一となることで,結果的にランドスケープ・スケールでの植物種の多様性を維持する要因となっている可能性が示唆された。
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