研究課題/領域番号 |
17K08088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
青木 博史 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (10440067)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ペスチウイルス / 牛ウイルス性下痢ウイルス / 自然免疫制御 / ウイルス間相互反応 / 内因性干渉 / IFNAR1ノックアウト細胞 / 病原ウイルス / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
ペスチウイルスの原型とされる牛ウイルス性下痢ウイルス1型と2型の自然免疫抑制型と誘導型を単離し、全ゲノムを比較し、両型に共通して非構造タンパク質3領域にアミノ酸置換がみつかり、自然免疫応答の責任遺伝子がNproである可能性が高まった。 自然免疫抑制型と誘導型のウイルスが培養細胞に重感染すると、感染細胞に現れる生物現象が消失することや、お互いの自然免疫制御能やウイルス複製を抑制しつつも感染を維持することが判った。インターフェロン受容体ノックアウト細胞の樹立し、それを用いて詳細に解析することで、ウイルス株に共存する自然免疫抑制型と誘導型の直接的なウイルス間相互反応が明らかになると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、牛ウイルス性下痢ウイルスの同一株内に遺伝子検査や通常のウイルス検査では捉え難い性格の異なるウイルスが混在しており、それらが相互に影響しあいながらウイルス株の性状を変化させ、しいては宿主への病原性等を変化させている可能性を示唆している。すなわち、ペスチウイルス共通の現象である可能性もあり、ペスチウイルスの多様な病態や持続感染性を理解する上で重要かつ新たな知見を提供する可能性が高い。また、自然免疫誘導型のウイルスがその他の性状のウイルスの複製や宿主への作用に抑制的に働く可能性を有しており、ペスチウイルスの診断やワクチンへの応用の可能性を有すると考えられる。
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