研究課題/領域番号 |
17K08100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
福島 隆治 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10466922)
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研究分担者 |
岸本 海織 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (50588960)
岩永 朋子 鹿児島大学, 共同獣医学部, 助教 (60713287)
三浦 直樹 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 教授 (80508036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 犬 / 心不全 / 膵臓血流 / 膵臓傷害 / 造影超音波検査 / ソナゾイド / ピモベンダン / 膵炎 / 膵腺房細胞 / 犬膵特異的リパーゼ / 病理学的検査 / 膵臓 / ソナゾイド造影超音波検査 / 頻拍誘発性心筋症モデル犬 / 膵臓血流の低下 / 心機能低下 / 頻拍モデル / 心拍出量 / 臓器血流量 / CT灌流画像法 / メカニズム / CT |
研究成果の概要 |
心不全(HF)を呈した犬において、膵炎の罹患率が高いことが報告されている。また、以前より人医療においても、心機能低下に伴う膵炎の発生が報告されている。そこで、HFがもたらす膵細胞傷害発生のメカニズムを解明するとともに、それに基づいた新しい治療法の確立を目指した。その結果、犬においてHF時の心拍出量と血圧低下に起因し、膵血流量の減少が引き起こされることが明らかとなった。また、それにより膵腺房細胞のチモーゲン顆粒の減少を伴う細胞萎縮が発現することが判明した。この結果を受けて、新しい膵臓障害の治療法の確立を期待しピモベンダンを投与したところ、膵臓の血流量の維持と病理学的変化の軽減が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、犬のみならずヒト心不全患者の予後を左右することになる膵臓障害が、どのようなメカニズムで引き起こされるかを明らかにした。そして、虚血に弱い臓器であり、心不全との関連性が「心腎連関」として広く認知されている腎臓よりも、早期に膵臓の血流が低下することが判明した。これは、心不全治療においても今後は膵臓のケアを十分に行う必要があることを強調している。また、膵臓血流の低下は膵臓の病理学的変化を引き起こすことが判明し、積極的な心不全治療薬(心拍出量ならびに血圧の維持)のを行うことで、膵臓血流の維持と膵臓の病理学的変化の軽減を
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