研究課題/領域番号 |
17K08103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
村瀬 哲磨 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (30303514)
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研究分担者 |
原山 洋 神戸大学, 農学研究科, 教授 (30281140)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 豚 / 精子 / 夏季不妊症 / 人工授精 / 先体反応 / ハイパーアクチベーション / cAMP / ブタ / 冷蔵保存 / コレステロール / ジアシルグリセロール / 受精能獲得 / spermatozoa / summer infertility / cholesterol / acrosome reaction / boar |
研究成果の概要 |
コレステロールを添加して10日まで冷蔵保存した豚精子において精子内 cAMP 量は不変であった.保存後において先体反応進行中の精子内 cAMP 量は若干低下した後上昇する傾向が見られた.マグネシウムが豚精子の膜を安定化することが示されたが,ポリミキシンBは逆に先体反応を増強した.比較の目的で牛精子を用い,先体損傷度,ハイパーアクチベーション及び先体反応誘起能力はそれぞれ独立した指標であることが示された.卵子の体外成熟培養中に脂肪幹細胞と機械的振動を与えることにより成熟後の精子の侵入率が上昇した.豚精子の運動性と受精能力を高めることが知られている脂肪幹細胞を極めて効率の高い採取方法を確立した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として,豚精子は冷蔵保存中10日間までは少なくとも機能が安定的に保たれていたことは人工授精に用いる時に役立つ有力な情報となったこと,cAMP含有量が精子の機能状態の指標になりることが考えられたこと,及びマグネシウムと脂肪幹細胞はコレステロールと共に夏季不妊症精子の緩和に役立つと思われたことが挙げられる.社会的意義としては,本研究の結果は豚の夏季不妊症解明の一助となり,夏季不妊症による繁殖効率の低下を緩和できれば,1年を通した安定的な豚の繁殖につながり,豚肉の安定的供給に貢献貢献すると期待される.
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