研究課題/領域番号 |
17K08104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山口 剛士 鳥取大学, 農学部, 教授 (70210367)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 鶏病 / ワクモ / Dermanyssus gallinae / ワクチン / 薬剤感受性 / Dermanyssus / 薬剤抵抗性 / 外部寄生虫 |
研究成果の概要 |
ワクモは鳥類を宿主とする吸血性外部寄生虫で養鶏産業に甚大な被害を与えている。近年、殺ダニ剤抵抗性のワクモが出現し防除が困難になっている。この問題を解決するため、各種薬剤標的分子の遺伝子を同定し抵抗性化に関与する変異の存在を解明、これを特異的に検出する遺伝子診断技術を確立した。本技術は多くの検査機関等で実施可能であり、特別な技術や設備と時間を要する現行の薬剤感受性試験を補完する新たな技術として今後の実用化が期待される。また、薬剤に代わる新たなワクモ防除の技術として期待されるワクモワクチンの標的分子として、節足動物の消化等に重要な役割を果たすPMP様分子の有用性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワクモ制御に用いられる各種薬剤標的分子の遺伝子を同定し、薬剤抵抗性に関与する変異の存在を初めて明らかにした。これにより、遺伝子診断による迅速で簡便な薬剤感受性の鑑別に道を拓いた。現行の薬剤感受性試験と異なり多くの検査機関で実施可能な遺伝子診断による鑑別は、科学的根拠に基づく薬剤選択に必須となる薬剤感受性試験を補完する技術として有用であり、今後のワクモ防除にきわめ有用と考えられた。また、薬剤に代わる新たなワクモ防除技術として期待されるワクモワクチンの標的分子として、節足動物の消化等に重要な役割を果たすPMP様分子の虫体内分布と有用性を初めて示し、将来におけるワクチン開発に道を拓いた。
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