研究課題/領域番号 |
17K08108
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
古家 優 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (30500706)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 腫瘍抗原 / 腫瘍免疫 / 熱ショックタンパク質 / イヌ / 腫瘍 / 犬 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
本研究では、大腸菌を用いて組換えイヌHSP70タンパク質を作製し、イヌ乳腺腫瘍細胞株のライセートを用いてプルダウンアッセイを実施した。SDS-PAGEで出現したシグナルからタンパク質を抽出し、アミノ酸シークエンスを行ったところ、複数のタンパク質を同定することができた。その中から細胞分裂に関連するcyclinB1に着目し、大腸菌を用いて組換えタンパク質を作製した後にイヌHSP70タンパク質との結合性を検討したが、ゲル内免疫沈降法では結合性を確認することができなかった。今後、動物細胞を用いた組換えタンパク質を用いるなど、更なる検討が必要であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小動物獣医療における腫瘍抗原の研究報告は極めて少なく、腫瘍抗原を用いた診断法や免疫療法は未だ開発されていない。本研究で見出されたイヌHSP70と結合するタンパク質の複合体は、樹状細胞に結合することが予測され、更に強力な腫瘍免疫反応を誘導する可能性がある。今後、in vitroおよびin vivoでの実験により検討を続ける必要がある。近年、動物とヒトの比較腫瘍学が注目されており、自然発症し、生物学的挙動がヒトのものと類似しているイヌの乳腺腫瘍は恰好の臨床モデルである。得られた知見を人医療へ還元できれば更に大きな成果となることが予想される。
|