研究課題/領域番号 |
17K08110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
加納 塁 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (00318388)
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研究分担者 |
鈴木 一由 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (30339296)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | プロトテカ乳房炎 / メタゲノム解析 / 乳汁 / シアノバクテリア / 細菌叢 / 藻類 / 乳房炎 / プロトテカ / 乳牛 / 次世代シーケンサー / 乳房内細菌叢 / 牛乳房炎 |
研究成果の概要 |
北海道ひがし農済および愛知農済下のプロトテカ乳房炎および非乳房炎から乳汁および糞便をそれぞれ採取し、細菌の16Sリボゾーム領域を特異的にPCRにて増幅後、それぞれのライブラリーに対する次世代シーケンサー解析を行った。感染牛乳汁からはシアノバクテリア(Calothrix desertica)の遺伝子が優位に検出された。一方糞便からは、感染牛および非感染牛とも同様の細菌叢を呈していることが示唆された。 プロトテカ乳房炎の新規防除法の候補として、アゾール系抗真菌剤を用いて乳房炎由来のプロトテカに対する薬剤感受性試験を行ったところ、ラブコナゾールが最も抗藻効果が強かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内におけるプロトテカ乳房炎乳汁と非乳房炎では、シアノバクテリアが優位に乳房炎乳汁中から検出されることが初めて確認された。藻類のプロトテカ乳房炎は、プロトテカが乳房内で異常に増殖して、乳房炎を引き起こしているだけではなく、乳房内微生物環境まで変化させていることを明らかにしたことは、本研究目的で予想された乳房炎解明への新たな知見となると考えている。 またプロトテカ乳房炎の新規防除法の候補として、2018年に国内で上市されたアゾール系薬剤のラブコナゾールを今後のプロトテカ乳房炎、さらに人の感染症に対する治療薬としても期待される。このように治療法についても、研究目的を十分上回る結果が得られた。
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