研究課題/領域番号 |
17K08114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
原 康 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00228628)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クッシング症候群 / 高コルチゾル血症 / 心筋肥大 / 心筋線維化 / グルココルチコイド受容体 / 高コルチゾール血症 / 三次元心エコー / 心内腔容積 / 心筋バイオマーカー / Cushing disease / cortisol / mitral valve |
研究成果の概要 |
小動物臨床領域において、クッシング症候群は犬で好発することが認識されている。クッシング症候群の犬は高コルチゾル血症により、様々な全身性の変化を引き起こす。その中で心血管系における影響は、左心室肥大や心機能障害が認めれることが知られており、心不全へと至るリスクを有している。しかし、クッシング症候群がどのようにこれらの変化を引き起こすのか、特に病理学的な変化について詳細な原因は解明がなされていない。本研究では慢性化した高グルココルチコイド血症が心筋に対して与える影響を経時的に評価し、病理組織学的を比較・検討することで、心筋肥大の原因が心筋の線維化により引き起こされている可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クッシング症候群が循環器におよぼす影響として心筋の肥大が起きることが知られていたが、その原因のひとつが心筋の線維化である可能性が示された。さらに心筋の線維化を引き起こす因子として、グルココルチコイドレセプターのダウンレギュレーションが同定され、同時にミネラルコルチコイドレセプターのアップレギュレーションも関与している可能性が示された。今後さらなる検討が行われることにより、心筋の線維化のメカニズムがより明らかになり、心機能低下を防ぐことに応用されることが期待される。
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