研究課題/領域番号 |
17K08121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
柴田 秀史 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50145190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 大腸 / ウサギ / 腸神経系 / 腸壁 / 構造 / 大腸壁 / 胃 / 粘液細胞 / 筋層間神経叢 / 近位結腸 / 遠位結腸 / 結腸紡錘 / 獣医学 / 解剖学 / 神経科学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
ウサギ大腸における各分節の組織学的構造と神経組織の構築および神経関連化学物質の分布を明らかにした.腸壁は,結腸紡錘と直腸でもっとも厚く,盲腸でもっとも薄かった.結腸紡錘では粘膜が,直腸では筋層が他の分節と比べてもっとも厚く,粘液細胞は結腸紡錘でもっとも多く,盲腸ではもっとも少なかった.筋層間神経叢の分布および数種の神経関連物質の分布は,近位結腸でもっとも豊富で盲腸で最も疎であった.以上の結果,近位結腸が複雑な腸管運動を行い,結腸紡錘は盲腸糞を包む粘液の分泌に関与し,盲腸は腸内微生物による発酵による栄養素の形成に適した構造を示すことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,盲腸糞の形成という特異な消化機構を有するウサギにおける大腸壁の構築と腸管運動を制御する腸神経系の構築が明らかになった.これらの結果は,近年,伴侶動物として飼育数が増加しているウサギに多発する消化管疾患の治療法の開発においても,その基盤となる基礎獣医学的知見となった.
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