研究課題/領域番号 |
17K08122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
椎名 貴彦 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (90362178)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食道 / 横紋筋 / 平滑筋 / 一酸化窒素 / カリウムチャネル / プリン受容体 / 神経 / 生理学 / 疾患モデル |
研究成果の概要 |
本研究は、ほ乳類の食道横紋筋運動における中枢および末梢における制御機構を解明することを目的として行った。食道横紋筋運動の制御に関与する中枢レベルの新規因子を明らかにするため、麻酔下ラットの食道内腔にバルーンを設置し、バルーンの移動速度等を指標にして、in vivoで食道蠕動運動を評価した。実験系を確立するとともに、中枢性制御に一酸化窒素が関与することを明らかにした。一方、摘出食道標本を用いた実験系で、プリン作動系シグナルとカリウムチャネルを介するシグナルが食道運動を局所的に調節する可能性を見出した。これらの成果は、食道運動の中枢および末梢性制御機構の全貌を解明する上で重要な知見といえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ほ乳類の食道筋層は、小腸や大腸と異なり、一部または全長にわたって横紋筋で構成されている。一方、食道は摂取した食物を胃まで運搬する役割を持つことから、食道横紋筋も小腸や大腸の平滑筋と同様に蠕動運動を担っている。蠕動運動は、筋の収縮のみならず、適切な弛緩も必要とすることから、食道横紋筋が「収縮」とともに「弛緩(収縮の抑制)」する制御機構の解明は重要である。食道以外の消化管(胃、小腸、大腸)では、中枢性制御に加えて、内在神経系などによる末梢性(局所)制御が発達している。本研究の意義は、食道横紋筋運動の中枢性および末梢性制御機構の一旦を明らかにしたことにある。
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