研究課題/領域番号 |
17K08126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統合動物科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
荒谷 康昭 横浜市立大学, 理学部, 教授 (30192470)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 免疫 / 好中球 / マクロファージ / ミエロペルオキシダーゼ / NADPHオキシダーゼ / 食細胞NADPHオキシダーゼ / 活性酸素 |
研究成果の概要 |
好中球やマクロファージは食細胞NADPHオキシダーゼ(NOX2)やミエロペルオキシダーゼ(MPO)によって活性酸素を産生して感染防御を営む。本研究は、両酵素の欠損マウスが易感染性を示すだけでなく、感染非依存的にも重篤肺炎を発症するメカニズムを探った。その結果、(1)死菌刺激を受けたMPO欠損好中球やNOX2欠損マクロファージからの炎症性サイトカインの過剰産生が肺炎重篤化の一因であること、(2)その過剰産生にはdectin-1受容体とMAPキナーゼ類の過剰活性化が関与すること、(3)活性酸素産生異常という自然免疫系異常は、炎症重篤化を導くだけでなく獲得免疫異常も招くこと、を示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染によって炎症が重篤化することは肺炎などでよく知られている。一方、病原体が検出されないにも関わらず炎症が進行することもあり、そのような病態はNOX2を欠損したヒトにおいても知られている。しかし、感染非依存的な炎症の進行は発症機構が不明なため治療法に乏しい。本研究は、原因不明の炎症性疾患発症における食細胞機能異常のリスクを知るという基礎研究としての意義がある。
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